本当はなかったことにしたいパソコンの話

以前、雑誌に連載していた文章です。店のPRではなく、情報公開の一環です
・本当はなかったことにしたいパソコンの話
 こどものころ”本当にあったこわい話”などという本を熱心に読んだのを覚えている.
 いきなりだが,”本当はなかったことにしたいパソコンの話”をお送りする.
・<今回の徹底>パソコン几帳面の印鑑学
 大阪府に住むM氏(43歳男性)はかなりのパソコン几帳面として府内でもつとに有名な御仁である.
 氏のパソコン使用による几帳面は徹底しており,たとえば,ダイレクトメールでとどいたアンケート用紙にも,適切な場所に適切な記号が印字できるよう綿密に調整してから,ワープロソフト(あるいはDTPソフト)を使って印刷している.氏にとって,たとえ,ダイレクトメールのアンケートであろうと,選択肢に落書きのような丸印をつけることは金輪際の御法度なのである.
 しかし,これなどはむしろ序の口であって,氏のパソコン几帳面の巻き起こしたもっとも驚くべき事件としては,例の宅急便受け取り事件をあげなければならないだろう.
 つまり,氏あての宅急便の受領印押印に際し,わざわざカラープリンタまで使って自分の印鑑の印影を印字してのけたのである.
 印鑑の印影はあらかじめスキャナで取り込んでおいたということだが,荷物を配達した百戦錬磨のベテラン運転手にとっても,こんな氏の応対にはただただ仰天あるのみだったという.
・<今回の納得>CD-ROMソフトは健康に悪いのか
 荒川区のスイミングクラブにつとめるN氏(36歳)が,テクノストレスにくわしいU病院に駆け込んだのは3月も末の頃だった.
 N氏は,学生時代からMacにのめりこんでいたという輝かしい経緯をもつ人物であるが,幸運なことに,いまのいままでテクノストレスにやられたことがない.
 ところが,最近,数種のCD-ROMを試してからというもの,やたら体調が悪いのである.
 まず,目が疲れるのを筆頭に,頭痛がする.腰が痛い,肩が痛い,気分が悪いなどの諸症状にみまわれたのである.
 U病院の高瀬医師は,病人の訴えを聞くやいなや,ずばりと診断を下した.
 その診断は『HなCD-ROMの見すぎ』であった.
 高瀬医師は,「HなCD-ROMを見るときに,画面を凝視したり,画面に異常に接近したり,番組のマネをしたりすることで,このような症状に陥る人が最近増えている」とコメントしている.
 当のN氏は『見るものがなんだろうと,そりゃ,見すぎれば,目も疲れるし,体も痛いよなぁ』と素直に納得し,また,医師の発言にあきれてもいるという.
・今後の課題
 もっと,おもしろくしたい。